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Stink Bean

食材を買うときにはなるべくローカルなものを中心に選ぶようにしています。「ローカル」と言っても、もちろんシンガポール産の食材というのはかなり少ないので、マレーシア辺りなど周辺諸国も含めたゆるいしばりです。そのほうが野菜もフレッシュであることが多いし、安いし、シンガポールに暮らしている実感が湧くというもの。

最近は「Petai / Stink Bean / プタイ豆 (臭豆)」を買いました。これはマレーシアを訪れた時から気になっていたもの。
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サヤから出した状態で豆1つの大きさは、私の手の親指の爪よりもやや大きいぐらい。縦に少しシワが寄っていて、艶のあるしなやかなだけれども硬さのある豆。この豆はその名前にもある通り「臭う」のが最大の特徴です。世の中には臭う食べ物は多いけれど、そのほとんどが「発酵臭」によるもの。この豆は違います。フレッシュな状態で臭う。いわば、生まれながらにして臭う豆(なんだそれ)であり、食べた後に体が臭くなる豆

食べた後に体が臭う、発酵を伴わない食べ物としては「ニンニク」「アスパラガス」が有名ですが、プタイ豆はそのどちらとも違う匂い。しいて言うならばニンニクに近い刺激臭があるかな。私の第一印象は「タイヤっぽい」というものでしたが、タイヤはそもそも食べ物ではないのでこの説明で伝わるかどうか。とはいえ、アスパラガスを食べた後の臭さも、体験したことのない人にどんな匂いなのか具体的に説明できるかというと難しいので、しかたがないのかもしれません。
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食べ方としては野菜と一緒に炒めものにするのが一般的。この日は鶏そぼろ、他 硬い炒めもの用の豆腐、カイラン、パプリカとともに炒めて頂きました。プタイ豆の香りは調理前と調理後では基本的に変化なし。少しだけ歯ごたえが残る程度に加熱をして食べました。

ちょっとした刺激のあるプタイ豆の匂い、これは食べるときにはちゃんと食欲をそそるものに感じられるのよ。豆の味はほんのり苦味があって、ややナッツぽい甘みも感じられます。「変わった食材だから食べたい」というものではなく、「美味しいから食べたい」そういう食べ物です。(これ、非常に重要) 

ただね、体が臭くなるのも本当で、少量でもちゃんと威力があるから…驚きです。食べた後しばらくの間はあまりに臭いので、自分のことがちょっとイヤになるんだけれども、また食べたくなる。魔性の豆。さらには後日、母乳を介して ベビーのおむつもプタイ豆の匂いがした時には再びイヤになりました!! 「You are what you eat」とは言うけれど、本当に母乳で育つ子は 「Your baby is what you eat」でもあるんだよなぁ、と再度確認したのでした。

by hanatomo31 | 2014-02-05 16:16 | シンガポールSingapore

座右の銘は「空腹は最高の調味料」 欲しいのは「食べても食べても太らない、魔法のカラダ」


by ハナトモ