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Batu Caves

Alainにお願いして連れて行ってもらった「Batu Caves / バトゥ洞窟」
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KL近郊にある、石灰岩の洞窟に作られたヒンズー教の聖地で、インド国外にあるものとしては最大のものです。毎年1-2月頃に開催される「Thaipusam / タイプーサム」と呼ばれる祭りの行われる場所としても知られています。

ヒンズー教の神様、神話に関しては不勉強なので詳しいことは書けませんが、黄金の像はヒンズー教の軍神「Murugan / ムルガ」もしくはまたの名「Skanda / スカンダ」に捧げるこの祭りは、トランス状態になった信者が体にフックや針を刺し、自らを痛めつける苦行を行いながら練り歩く姿はあまりにインパクトが強く、「奇祭」としても有名です。(あまりに痛々しく衝撃的な様子なので、画像や動画を検索をするときには覚悟をしてね。)
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私が訪れたのは11月でタイプーサムとは関係のないシーズンオフの時期。お猿の神さま(?) が見守る中、洞窟のなかにあるヒンズーの神様詣をして、安産祈願をするのがゆるい目的でした。私はすがれるものなら誰にでも…という、雑食ならぬ、雑宗教なスタンスの図々しい妊婦だったのです。
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だから、洞窟に詣でる前にはヒンズー教徒でなくてもジャスミンの花を繋いだネックレス状のお供え飾りを購入しました。(単にいい香りのネックレスを首にかけてみたかっただけとも言える) 写真右に写っている白いのは牛乳。その隣にあるのはお香。どちらも神に捧げるもの。
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お供えを売るお店とともに、お菓子を売るお店も。色が濃くてちょっと躊躇するようなものもいくつかありますが、味見をして美味しかった揚げ菓子「Murukku / ムルック」を自分へのお土産に買いました。こういうのが参道でのお楽しみっていうものでしょ。では、いよいよ洞窟へと向かいましょうか。
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でもね、洞窟に辿り着くまでには急な階段272段をえっちらおっちら登らなくちゃいけないのです。11月のマレーシア、暑さのピークではないにせよ気温は30-31度程。もちろん、熱帯ですから湿度もたっぷり。秋も深まった東京からやってきた、しかもお腹の出た妊婦にとってはかなりキツイ環境…。とはいえ、バトゥ洞窟に行きたいと望んだのは他でもない私ですから、もちろん文句なんてありませんよ。
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とにかく無理せずに、ゆっくりゆっくり足を踏み外す事がないように階段を上るのみ。私が万一落ちてもクッションになるべく、Alainは後ろについて登ってくれました。頼もしいね。私よりも大きなお腹の持ち主であるAlainは、私以上に大汗かいていたのが気の毒でしょうがなかったけれども。
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階段には沢山の猿が詣で客の持ち込むお供えの食べ物や、与えた食べ物を食べている姿が。この猿たち、夢中で貪っているだけなら構わないのだけれども、人間の持っている有機物ならなんでも自分たちの食べ物になると理解して、襲ってくるからタチが悪い。私は首に下げていたジャスミンのネックレスを力いっぱい引っ張られ、猿と綱引き状態になってかなり怖い思いをしました。ひっかかれて変な病原菌でも拾ったら大変ですからね。ここでもAlainが追い払ってくれ、事なきをえました。ふぅぅぅ。
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ヒンズーの神話の場面を描いた像などを見ながら上りの辛さをごまかし、やがて登頂。
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洞窟の中はまたしてもアップダウンがあるものの、なかはとても広く、洞窟らしくひんやりしています。
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極彩色のヒンズー装飾は美しく、これを見るだけでも十分に楽しめますし、来た甲斐があるというもの。こうした鮮やかな色使いでも調和がとれて美しくまとまっているのは、色どうしの彩度が統一されているからでしょうか。自然界に、しかも南国に実際にある色ばかりを使ってるからでしょうか。私自身も色のミックスは得意な方ですが、ここまではなかなか・・・。マネができそうでなかなか難しい、素晴らしい色彩感覚です。
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洞窟の中をぐるぐると歩いていると、こどもを抱いた神様(?)の像をAlainが発見。「花輪をお供えするのならあの神様がいいに違いない」と、私達ヒンズー教が分からないコンビは狙いを定め、ジャスミンのネックレスはめでたくこちらに奉納されたのでした。安産祈願のミッションはこれにて完了。(ボロボロになった花のネックレスが見えるでしょうか?)
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バトゥ洞窟の猿達は日光の猿に匹敵するぐらい人馴れして、貪欲で、凶暴です。アイスを誰かから奪って、舐めて、溶けて流れだしたアイスの残骸をベロベロやっている一部始終。遠巻きに望遠レンズで観察するのが無難だわね。
by hanatomo31 | 2013-10-16 00:22 | マレーシアMalaysia

座右の銘は「空腹は最高の調味料」 欲しいのは「食べても食べても太らない、魔法のカラダ」


by ハナトモ