いざ、ストックホルムへ

先日、ストックホルムへ行ってきました。でも、今回は日帰りで。というより滞在時間は、そうねぇ…3時間ぐらいかな。
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電車で行けるストックホルム。それは、赤坂にあるスウェーデン料理のレストラン「Stockholm」のことなのでした。しょうもないオチ(?) でごめんなさい。

このお店はスウェーデン料理の中でも「Smörgåsbord / スモーガスボード」と呼ばれるビュッフェスタイルの料理を出す専門店です。このビュッフェスタイルは日本では「ヴァイキング(スタイル)」の言葉でも定着していますが、スウェーデン及び北欧で生まれたスタイルだからでしょうね。でも、この言い方をするのは日本のみ。他の国では通じないのでご注意。

ところで「Smörgåsbord」の言葉を分解していくと「Smör = バター」「Gås = ガチョウ」「Bord = 食卓」になります。以前から「謎な組み合わせだなぁ」と思っていましたが、一説によると「豪勢なおもてなしのテーブルセッティングにガチョウをかたどったバターを置いたのが始まり」であるとか。

この説(↑) にはあまり納得はしていないけれど、ストックホルム(本当の都市の方ね)「Nordiska Museet / 北方民族博物館」"テーブルセッティングの歴史"という常設展示には、確かに17世紀頃だったかな(?) には「調理したガチョウ(他鳥類) の肉の上にガチョウや白鳥のはく製のようなもの(本物の羽などを元の形に復元したもの)を再び載せサーブすることで、客人の目を楽しませた」といった展示&記述がありました。それはそれで衛生面で私はあまり感心しないけれど。

話が脱線しました。スウェーデンの現在のSmörgåsbordの話に戻りましょう。Smörgåsbordは通年で食べられる豪華なもので、主に魚、魚卵、卵料理、サラダ、チーズ、加工肉をつかった冷たい前菜のようなメニューで構成されています。温かい料理が用意されている事もありますが、絶対ではありません。これを、少しずつお皿に取って頂くのが食べ方。お皿を何度でも取り換えるのはOKだけれども、お皿にぎっしり載せられるだけのせるのはエレガントではないとされています。(でも、ついやってしまいますよね…)

今回はかなり自制心を持ってエレガントな盛りつけを目指した私のお皿の数々を。
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1の皿。「酢漬けのニシン盛り合わせ」。この日は全部で5種類のニシンがありました。左上が1番スタンダードな酢漬け。スウェーデンで一般に食べられているものは少し甘酸っぱい味わいのもの。それをベースにハーブとサワークリームで味付けした緑色、トマトとサワークリームのピンク、マスタード風味の黄色、サワークリームの白などバリエーションが広がります。

左下にはスウェーデンでざっくり「Kaviar / キャビア」と呼ばれる魚卵のクラッカー載せ。厳密には赤いのは「Kalix Lojrom / 白マスの卵」と呼ばれるもので、黒いのは「Stenbitsrom / Lumpfish roe/ ランプフィッシュの卵」。そのままでもいいけれど、サワークリームと玉ねぎを載せて食べると塩分もマイルドになってさらに美味しく。
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2の皿。(特にそう決まっているわけではありませんが) 「ビーツとトナカイ肉のコンソメ」。茹でてダイス状にカットしたビーツと同じくダイス状にした生のトナカイ肉の上からコンソメを注いだもの。スープが赤く色づいたのはビーツの色素によるもの。食欲をそそる色です。トナカイ肉は小さいのでアツアツのコンソメで一瞬にして火が通ります。

パン皿には「Knäckebröd / ライ麦の堅パン」「Rågbröd / ライ麦パン」どちらもやや酸味があって、ゆっくり噛みしめて食べるパン。ニシンなどの前菜とよく合います。
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3の皿。「Rökt ål / 燻製うなぎ」「Räkor / 茹で甘エビ」「Fyllda ägg halvor / 飾り卵」。なかでも私を喜ばせてくれたのが燻製のうなぎ。今回のものは燻製はごく軽め。脂の乗り具合も重すぎずちょうどよく、かなり好きな味。日本では滅多にお目にかかれないだけに狂喜乱舞…は自制しましたが、本当は踊りだしたい気分でした。
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4の皿。「サラダ盛り合わせ」。この辺で少し野菜も摂っておかなくてはね。「Kokt rödbetor / 茹でビーツ」「Rödkålssallad / 酸っぱいキャベツ」「Bönor / 茹でインゲン」このあたりはスウェーデンの定食で用意されているサラダビュッフェの定番です。地味だけど、大切な野菜源です。
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5の皿。再び魚の冷菜に戻ってまだ食べていなかった「酢漬けのニシン」「サーモンのマリネ」「アンコウの肝」を。今度のニシンの酢漬けはより酸味の強い、オランダなどでも食べられている「Rollmops」に近いもの。 中心に玉ねぎやコルニッション(ピクルス) が入っています。

アンコウの肝風のワンスプーンの前菜は確認をするのを忘れてしまったので確信はありませんが、私の舌が感知したところによるとそういうもの。たったのひとくちでも濃厚な味わいでしたよ。
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6の皿。ええ、そうなんです。6の皿もあるんですよ。ほほほ。ようやく温かい料理にたどり着きました。「Köttbullar / スウェーデン風ミートボール」「Janssons Frestelse / ヤンソンの誘惑」の2品。本当は他にもまだ種類はあったけれども、このあたりでお腹の限界かなと自己判断しました。

こちらのお店のKöttbullarは丸めて油で揚げたもの。そして、Janssons Frestelseは驚きの極太ポテトで、お店の個性が感じられるもの。作り手によって、少しずつ違うのが面白いですよね。

この後、お腹の具合を見つつ、チーズ、デザートそしてお茶コーヒーなどを楽しみ、友人たちと一緒にお店に長くとどまり談笑を続けました。

Smörgåsbordは各々が料理を取りに行く際にどうしても中座することにはなってしまうけれど(逆に全員が同時にいなくなることもない)、料理の種類は多いし、あらかじめ準備されているのでホストがはじめから最後までゲストと一緒に楽しめるなど、メリットも多い食事のスタイルであることを今回改めて実感したかな。大人数で長居をするには絶好の店。北欧好きのメンバーが集まるのならなおよし、といったところでしょうか。

難点を挙げるなら…翌日、幾分体重が増えるということ。(個人差あり!)

レストラン Stockholm
 www.stockholm.co.jp
 東京都千代田区永田町2-14-3 赤坂東急プラザ1F
by hanatomo31 | 2013-02-19 22:58 | スウェーデンSweden

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