イランご飯 - スープ&粥

イランのご飯、気分が乗っているうちに次々先に進めましょ。今日は、「スープ&粥 編」です。

<Dahl Adas (ダール・アダス)>
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こちらは私が毎朝のように(と言っても、3日だけですが) ホテルの朝食で食べていた「خورش دال عدس / Dahl Adas / 赤レンズ豆のスープ」。トマト味の効いたレンズ豆のスープで、シンプルで滋味あふれる味わい。3日間お代りしながら食べ続けて、食べ飽きるどころかどんどんハマっていってしまった、思い出のスープです。

ホテルで食べた味を頼りに自宅に戻ってから再現して作ってみましたが、やはり旨い。(いつもながら自画自賛でごめんなさい!) その後、きちんとしたレシピを見つけ、作り方を比較してみましたがほとんど一緒であることに若干 驚きつつも、同時に納得。それだけ、シンプルな材料と作り方なのです。しかも、材料は全て日本で労せずに手に入るものなので、これは我が家の定番スープとなりそうです。リクエストがあれば、いつでも作りますよー。

<Halim / Haleem (ハリーム)>
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こちらも、朝食やおやつにぴったりな「حلیم / Halim (Haleem) / ハリーム」という名の、お粥。お粥は小麦と羊肉で作ったものです。(とはいえ、言われなければ羊肉の味は感じません。肉片も無し。というより、後日羊肉が使われていると知って驚いた。)

お粥の上にトッピングしてあるのは、シナモン、グラニュー糖、そして白ゴマ。どれもたっぷり。そう、このお粥はちょっとデザートのような感覚で食べる、甘いもの。お米のお粥とは違って、スプーンですくって持ち上げるとドローンと伸びる、かなり粘りのある質感です。初めに全部かき混ぜるもよし、ちょっとずつシナモンシュガーの味を付けながら食べるもよし。茹でたてのとうもろこしのような優しい甘さで、癖になる味。(今考えれば、羊肉の出汁が旨さに陰ながら寄与していたのかも。)
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もちろん各家庭の味があるのだろうけれど、私は市場のハリーム専門店で頂きました。ちょっぴり恥ずかしそうにカメラに目線をくれた、ハリーム屋のおじちゃん。丁度、大鍋からハリームをすくい終わったところを激写しました。

<Ash Reshteh (アーシュ・レシュテ)>
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ハリーム屋にはもう1つイランでお馴染みのスープを置いていました。ヌードル入りの具だくさんスープ「 آش رشته / Ash Reshteh / アーシュ・レシュテ」です。濃い緑の葉物野菜とヌードル、レンズ豆を使った栄養満点のスープです。これも、朝食に頂いたら一日元気に過ごせそうでしょ?? あいにく、私はハリームでお腹がいっぱいになっちゃったからこのお店では食べませんでした。

<Abgūsht (アーブグーシュト)>
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もう1つのイランのスープは「آبگوشت / Abgūsht / アーブグーシュト」。小さな壺焼きの容器に入ったスープで、チャーイハーネ(喫茶店) で食べられる軽食の代表格。イランで確実に食べておきたいと思っていたもの。食べ方がちょっと変わっているので、その手順ごとに写真で追って説明しますね。

まず最初は、アツアツの壺焼きのスープが運ばれてきます。熱いので店員さんは壺を金属のやっとこ(?) で掴んで運んできます。そしてまずは、スープ皿にスープの汁だけを注ぎ、具と汁を分けます。
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そうすると今度はその汁部分に、スープに付いてくる薄焼きパン(ナーン) をちぎって、次々と汁の中に投入していきます。
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汁とナーンはひとまず置いておいて、今度は壺に残った具の方ね。なかにはじゃがいも、羊肉、ひよこ豆が入っています。
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それをまた別な器に全部空けて、専用の槌のようなものでグイグイ潰していきます。スープにパンを投入するのにも驚いたけれど、今度は具を潰しちゃうわけですか? こりゃまた…。
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かなり念入りに潰し続けて、ついにペースト状になりました。
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汁&パンの方はと言うと、この通り。しっかりとトマト味のスープを吸い上げて、ズブズブになっています。

この先どうするのかと言えば、このペースト状のスープの具をスプーンですくってそのまま口に運んだり、まだ残っているパンに載せて食べたり。汁を吸って柔らかくなったパンも、”おじや”みたいな”ネコまんま”のような感じで食べるのです。アツアツの壺焼きスープはこのようにして姿を変えたわけです。面白いね。

これが冷めてしまうと多分、美味しさも半減してしまうと思うけれど、目の前で作ったばかりの温かい「イランのネコまんま」は結構、イケるのでした。決して洗練されたお料理とは言えない喫茶店の軽食ですが、これはこれでいいモノです。

でもどうしてこんな食べ方になったのかな? おそらく元々は、少し古くなって硬くなったナーンをうまく再利用する意図があったのだろうと推察できますが、スープの具を潰すのはなぜなのか未だ不明です。どなたか、知っている方がいらっしゃったら、ぜひ教えてください。

うーん、それにしてもペルシャ料理は奥が深いです。今でもペルシャ料理への関心は冷めやらず。
by hanatomo31 | 2012-01-18 22:01 | イランIran

座右の銘は「空腹は最高の調味料」 欲しいのは「食べても食べても太らない、魔法のカラダ」


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