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チェコの温泉郷 Karlovy Vary

先日の「ライオンの湯飲み」がやってきたチェコの温泉の町「Karlovy Vary / Carlsbad / カルロヴィ・ヴァリ」のお話を。
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Karlovy Varyは1370年に「Císař Karel IV / Holy Roman Emperor Charles IV / 神聖ローマ皇帝カール4世」によって発見された由緒正しく歴史ある温泉地で、その皇帝の名前にちなみ「Karlovy Vary = カールの温泉」と名付けられました。主だった源泉13個を持つこの温泉地は、18世紀からチェコの人々だけでなくヨーロッパ中の人に人気の温泉町として発達します。
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Karlovy Varyを訪れた著名人としてゲーテやベートーベンなどもよく知られています。現地に行くと、彼らにあやかったお土産品も多く見つかります。
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ヨーロッパの温泉地はど田舎にあっても瀟洒で華やかなムードが漂いますが、Karlovy Varyも例外ではありません。ローマ風の豪華な建物や、パステルカラーの色とりどりの街並み、レースのような意匠を施したアーチ飾りなどチェコ屈指の行楽地としてお客をわくわくさせる世界がそこにはあります。
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そしてここは「草津温泉」と姉妹都市関係にあるのだそうな。では、チェコの名湯を堪能しましょうよ。
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街の中に温泉の湧き出ているスポットは何か所にも散らばっており、のんびりお散歩をしながら巡ります。最初に入ったのは近代的な建物の温泉センター(?) のようなところ。

日本だと「温泉=浸かるもの」というのが常識ですが、ヨーロッパの場合はもちろんお湯につかるというのもあるけれど、「飲用温泉」の方が主流です。(有名なミネラルウォーターの産地は多くの場合、温泉地だったりするのです。) 長期滞在して湯治をする人はお湯に入るトリートメントもしますが、ライトな観光客は味見がメイン。

そこで、先日の「湯飲み」が登場するわけです。写真のようにチョボチョボ出ている温泉をカップに汲んで、ちびちびと飲むのです。水盤の底が赤銅色に変色していますが、かなりミネラル分の多いお湯であることが想像できますね。お湯の温度はものにもよりますが、低いもので37度、高いもので70度程度。
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温度が高ければ高いほど、お茶に近い気分で飲めるのですが、37度などほとんど体温と変わらないような温泉水はただの金属臭、金属風味の強いぬるま湯。決して美味しいものではありません。以前、味見をして「うへぇ」となったフランスのVichyでの悪夢が再び蘇ります。そんなこんなで、せっかく何種類も違った源泉の味比べができるまたとない好機だったというのに、私は3種類味見するのが精いっぱい。それでも、よく頑張ったと思います。
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シュッバー!! 間欠泉なのか、間欠泉もどきの噴水なのか、真相は分からなかったけれど、温泉を飲むより見る方が私には合っているみたい。
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お口直し(?) は、是非こちらでどうぞ「Lázeňské Oplatky / 温泉ウェハース」
ばら売りもしてくれるので、まずは食べる分だけ1枚購入。
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日本のお菓子でもある、薄ーい小振りなレコードぐらいの大きさのウェハースの間にバニラクリームや、チョコクリームが挟まったもの。チェコのどこででもお土産品の定番として売られていますが、Karlovy Varyのモノが元祖だという。若干 湿気を帯びてはいたものの、安っぽくて懐かしい味がしてすぐに平らげました。
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それから、「チェコの薬用養命酒」とでも言ったらいいでしょうか、「Becherovka / ベヘロフカ」。観光客の皆さんがお酒の売店に群がっています。ウォッカをベースにアニスシードやシナモンなど32種類ものハーブのエキスが溶け込んだ薬草酒です。アルコール度数は38度。

そのまま少量をボトルについているキャップに入れてキュッと飲むのもよし、トニックウォーターで割って飲むのも一般的だといいます。消化を助ける働きがあります。
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お味は、あいにく私は薬用養命酒を飲んだことがないので比較はできませんが、薬草酒との名前の通りかなり薬草の香りが濃厚なお酒ではありますが、同時に甘いので飲み易かったりもします。私は結構好き。しかし、甘さのレベルがかなり高いのと、アルコールがキツイのでちびりちびりとやる分にはいいお酒ですが、沢山は飲めないタイプのお酒であるともいえます。

これもまたチェコのお土産の代表格で、どんな辺鄙な村でも手に入るので、観光地で敢えて買う必要はなしよ。
by hanatomo31 | 2010-02-01 23:44 | チェコCzech

座右の銘は「空腹は最高の調味料」 欲しいのは「食べても食べても太らない、魔法のカラダ」


by ハナトモ