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いまいち違いが分からない

ペルーで観光客が期待する典型的な画の1つ。「インカ女性とリャマ」
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なんとなく遠くから隠し撮りしてみたり…。本当のことを言うと、彼女の連れている動物が「Llama / リャマ」なのか、「Alpaca / アルパカ」なのか、私にはどっちなのかよくわかりません。

アルパカはご存じの通り、柔らかな毛を使ってセーターやコートなど、冬の暖かい衣類に適した上質な繊維を生み出す生き物。 リャマは、アルパカ同様、繊維として古くからインカの人たちの間では利用されてきましたが、どちらかというとロバや馬、ラクダ等の動物のように荷物を運んだりする働き手としての役割を果たしてきました。

見た目は…というと、
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どうもどっちの生き物も…
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よく似ているんですよね。違いが私には全く分からない。
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ねぇ、ねぇ、君たちはリャマなの? アルパカなの?? どっちなんだい???

私の悩んだ結果編み出した仮説は…
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(上の写真↑↑で) 右から1頭目と2頭目の生き物は、アルパカ。その隣、茶色い2頭は、リャマ。いちばん左は…不明。アルパカかな? その根拠は、足先まで毛がふさふさだから。ついでに、頭頂部もこんもり毛がふかふかに生えているから。実はどれもアルパカで、単純に「毛を刈ったタイミング」であるとか、「直毛とカール毛の違い」だったりするのかもしれませんね。だけど、毛糸に加工したりするのだから、嵩のある毛並みの方が向いているような気がしませんか?

アルパカもそうですが、柔らかい繊維として知名度があるのはやっぱり「Cashmere / カシミア」ですよね。他にも、色々と肌触りが良い繊維があるのをご存知ですか?

 リャマ / Llyama:
   30-50ミクロン。(「ミクロン」とは、1mの100万分の1を表す単位)

 一般的ウール / Wool:
   30-35ミクロン。(羊の種類によってかなりばらつきがあるらしい。)

 アルパカ / Alpaca:
   27-28ミクロン。

 ベビーアルパカ / Baby Alpaca:
   23ミクロン。生まれて1番最初に刈り取った毛のみがベビーアルパカと呼ばれ、珍重される。

 メリノウール / Merino Wool:
   18-25ミクロン。なかでも「ファインメリノ」と呼ばれるものは、18ミクロン程度のとても繊細な繊維。

 グアナコ / Guanaco:
   18-24ミクロン。アルパカによく似た南米に生息する生き物。
   見本を触った際には、カシミアよりも柔らかいんじゃないかと感じました。
   このぐらい繊細な毛になると、「カシミアか、グアナコか」といった違いよりも、
   個々の製品の仕上げ方によって肌で感じる心地よさは違ってくるように思います。

 カシミア / Cachmere:
   15-18ミクロン。
   羊ではなく、山羊の毛です。似ているようでちょっと違うのよ。

 ビクーニャ / Vicuña: 
   10-13ミクロン。前出のグアナコやアルパカ系統の生き物で、南米の高地に生息。
   獣毛の中ではダントツに繊細で柔らかな肌触り。触ってみると、本当にうっとりしますよー。
   繊維の上質さに加え、野生のものしか存在しないため採取が難しく、びっくりするほど高価。
   初めから「ビクーニャのマフラーを買うぞ!」と、予算を用意しておかないと手が出ないお値段です。ひー。

ちょっと珍しいグアナコやビクーニャを使った製品に出会ったら、迷わず撫でてみて!!
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by hanatomo31 | 2009-10-25 01:24 | ペルーPeru

座右の銘は「空腹は最高の調味料」 欲しいのは「食べても食べても太らない、魔法のカラダ」


by ハナトモ