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ぎょっとした

動かないでじっとしている人を相手に、驚くことってありませんか。
1. ふと 振り向いて、誰もいないと思っていたのに背後に人がいた時。
2.無人だと思っていたエレベーターのドアが開いて、中に人がいたのに気づいた時。
相手は驚かす意図なんて、これっぽちもないに 「わ、驚いたっ!」って勝手に叫んでしまって、それにつられて相手も「わっ!」って驚いてしまう。びっくりの連鎖です。

私の場合「2. エレベーター」は本当にしょっちゅう。エレベーターに乗っている人にとってはいい迷惑。
驚かせちゃって、ホントにごめんなさいね。

先日は、「1. 背後の人」でちょっと新しいパターンがありました。
とある教会の中を見学していた時のこと。「むー、この壁画の絵柄はモダンで北欧っぽいわー」とかなんとか考えながら、上下左右きょろきょろ見て回っていた私。「写真の1枚でも撮っちゃうかなー」と、かがんでカメラを構える。でも、なんだか背後に気配が。振り向くと…
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背後には女性が立っている。でも、どこかがおかしい!
もう、その事で頭の中は一瞬にして真白。心臓はきゅっと縮んで、バクバクと動悸がしています。「…!? 何かが変。 この人動かないっ! え、なぜ?」等など、色々な疑問が頭を駆け巡って頭はいっぱいいっぱい。ギョッとしているのだけど、声が出ない。

数秒経って、ハナトモ頭脳の情報処理が済み「あー、リアルに出来た人形だった訳ね」と、納得するわけですが、こういうのって消耗しますね。蝋人形館や、モダンアートの美術館にいるならわかるけど、教会の中に突然こんなリアルな人形がいるなんて違和感たっぷりですよ…。もう、人が悪いんだから。
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気をつけてみてみると、この作品の説明がありました。それによると、この女性はストックホルム生まれのAnders Widoff作による「Mary (the return)」(2004年) という作品。ここでいうMaryはもちろん、「聖母マリア」のこと。Widoffによると、「聖母マリアは、成熟した45歳ぐらいの女性。現代に生きる他の女性と全く変わらない姿をして、他の人たちに紛れて教会を訪れる(再訪する)。」のを表現したのだそう。
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この女性の服装が、2004年時点での45歳の女性のスタイルを表しているかどうかはともかく、よく出来た作品です。私の心臓をバクバクいわせちゃうだけの威力がありました。教会の中は薄暗いからいけないんだよなぁ。

スウェーデンの「Uppsala Domkyrkan (ウプサラ大聖堂)」に常時展示されています。
by hanatomo31 | 2008-12-21 08:55 | スウェーデンSweden

座右の銘は「空腹は最高の調味料」 欲しいのは「食べても食べても太らない、魔法のカラダ」


by ハナトモ