蚤の市とパンツなし
2014年 06月 10日
我ながら意味不明かつ、思わせぶりななタイトルを付けてしまったものだと思いますが、写真を見てもらえば「ああ、ひねりも何にもなく、そのままなのね」と分かってもらえるかなぁと思います。 ストラスブールの水曜の朝は毎週蚤の市がたつんだとか。蚤の市大好きな人の端くれとしては、これは見に行かなくちゃ。時差ボケしていた娘のお陰で、毎朝5時過ぎには目覚めていたので、ストールが立つ前からウロウロとさまよいました。が、毎週開催の平日の蚤の市。それ程規模は大きくなく、商品の出揃っていない中では1周するのもあっという間。(笑) そんな中でも「気になるっ!」と目に留まるものはあるものです。 レトロな子ども用自動車。形がかっこいいじゃありませんか。娘がいる身となったからではなく、きっと独身の頃の私も惹かれたであろうこの車。きっと多くの人の注目を集める目玉商品なのでしょう、お値段も強気の550ユーロ。 レトロおもちゃで言えばこちらも相当年代物で、前出の車よりも古いはず。車輪の部分などあまりに繊細な造りなので、力の加減など出来ない小さな子どもが遊んだらひとたまりも無さそうです。よって、今も昔もこのお馬さんは観賞用だったのではなかろうか?酷使されていたら今もこの姿で残っていることはないと思うのだけれど?
これは学校で使われていた個人用黒板。小学校などで算数の問題や書き取りなどの課題をこの黒板でやっては消していたのでしょう。もっと年代物っぽいものもありましたが、この黒板は私の推理では結構新しめ。80年代、ひょっとすると90年代のものだったりするかしら?フランスの小学校ではいつまで使われていたのでしょう? 私の関心のある分野、食器類では「Sarreguemines」の風俗柄シリーズがかなり幅をきかせていました。 お値段も控えめで、なかなかチャーミングな絵柄で華やかさがあるものばかり。若干心を惹かれるところもあったけれど、中途半端にあちこちのものを持っていても仕方がないので見るだけに徹することにしました。。
こちらはおみやげ屋さんで今も売られている現行品のSarreguemines。ウィンドー越しに写真を撮ったものだから確証はないけれど、どうも現行品のツヤツヤテカテカ感が素敵に見えないような気がします。 お皿などに紛れて気になるものを発見。これはもしかして、剥製?キツネの子どもと、イノシシの子ども。 近づいてじっくり見てみたけれど、やはりこれは剥製。どなたかが狩りをした後に自作した剥製であるようです。どれほど年数が経っているかは分からないけれど、毛並みもキレイに保存されていることに関心してしまいました。年中湿度の高い熱帯に住んでいるものだから「シンガポールだったら防腐処理をしても、なんだかカビ臭くなってしまうんではないかしら…」などど、要らぬことを考えるようになりました。
店を立ち去る前に思い切ってキツネの毛皮をなでてみたのだけれど、これがびっくりするほどふわふわで柔らかかった!子ギツネだからきっとその柔らかさは極上のものだったはず。キツネの毛皮を首に巻いたりする人がいるのも理解できるような気がしました。 そしてね、これが今日のブログ記事のタイトルにもなった「パンツなし」。正確に書くならば、Mulhouseの地ビール「L'Alsacienne "sans culotte" / アルザスのパンツなし娘」のロゴマーク。これを見るまでこんな地ビールがあるとは知りませんでしたが、一度見たら忘れられないインパクト。実際、一部の熱烈なファンがいるコレクタブルズになっているような印象を受けました。
こんなお尻丸出しの女子のパッケージのビールならば、今のご時世文句をいう人も多いだろうからもう流通していないのかとおもいきや、1996年に始まった新しい小さな醸造所のビールだということが分かりました。お色気におおらかな印象のあるフランスといえど、零細醸造所で細々と造っているものだからこそ許されるものなのかもしれません。カルフールの棚で大売り出しとか、とても想像できないでしょう??
というわけで、「蚤の市とパンツなし」はこれにておしまい。
by hanatomo31
| 2014-06-10 23:56
| フランスFrance