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ロシアの着ぐるみさんと父称

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ロシアでは着ぐるみさんに数多く出会いました。ただ、あいにく私はロシアのキャラクターには疎いので、キャラクター名が分からないものばかり!
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この人は小柄なカフェの着ぐるみさん。でも、正直言ってカフェのなにを表わしているのか、私にはさっぱり…。
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こちらもまた、カフェの宣伝のために路上をうろうろしていた着ぐるみさん。この方は分かりやすく、コック帽をかぶった黒猫さん。この人は着ぐるみを着ているからと言って、大胆になるとか、性格が変わるとか、そういうことは無いようです。私がカメラを向けたらジリジリと後ずさりして、横を向きかけました。日本語で「いいからそのままでー」と話しかけると、逃げ場を失ったのか、ここで立ち止まりました。悪い事しちゃったかな!? ごめんよ。
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最後にもう1人。厳密には着ぐるみじゃないんですが、有名なキャラクター(?) がこの写真に紛れているんですが、分かりますか?



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じゃーん。この方、ほら、知っているでしょう? 「Иосиф Виссарионович Сталин / ヨシフ・ヴィッサリオノヴィチ・スターリン」のそっくりさん。なかなかよく似ている方です。ちなみに、後ろの方には薄っぺらい「Владимир Владимирович Путин / ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン」も控えています。お金を払えばこの方々と記念撮影が出来るというもの。あなたもいかが??

どうせなら、薄っぺらい板のプーチンよりもスターリンの方がいいかなぁ。

マメ知識: スターリンのお父さんの名前は「ヴィッサリオン」(どうしてもこの名前をキリル表記にすると文字化けします)、そしてプーチンのお父さんは「Владимир / ウラジーミル」なんですよ。どうしてそんなことが分かるかっていうと…別に私彼らについて研究しているわけでもなんでもないんですが、ロシアの名前の法則を覚えたから分かるのです。

ロシア名には個人の名前の後に、父称と呼ばれるお父さんの名前を引きつぐ名前をミドルネームのように付けるのが正式で、丁寧な名称だそう。子どもが男性か女性であるかによって語尾が変化します。という訳で、フルネームを見るとお父さんの名前がわかるという仕組み。
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このような父称を使う国や地域は世界中にいくつかあり、私が知っているなかでは北欧などはその例の1つ。1番顕著に残っているのはアイスランド。息子ならば「~son(ソン)」、娘ならば「~dóttir(ドッテル)」の付く名字の人だらけです。スウェーデンや他の北欧地域「田中さん」や「佐藤さん」並みに普及している「Svensson(スヴェンソン)」の名前は、古くは「Svenの息子」という事に由来します。

こうなった背景には ①家系が父系である。②個人の名前のバラエティーが少なく、同名の人が多く区別する必要があった、ということが挙げられます。

…こう考えると、プーチンはお父さんと同じ名前だったということになりますね。これはこれで紛らわしいような気もしない?? 息子はお父さんの事を「ウラジーミル」と呼び捨てにはしなかったのでしょうし、きっと息子はずっと「ジミー」(←まさかね)とか愛称で呼ばれ続けているのかもしれないけれど。プーチン家の細かい事情までは分からず。

おまけ: 今回スターリンの写真は全て1枚目の引きの位置から動かずに撮影しました。新しく購入したズームレンズの効果を確認したくてスターリンを撮影して遊んでいたのですが、なかなか良いかも。仰々しい感じのカメラを持ち歩くことになってしまうけれど、旅には欠かせなくなりそうです。
by hanatomo31 | 2012-07-02 23:57 | ロシアRussia

座右の銘は「空腹は最高の調味料」 欲しいのは「食べても食べても太らない、魔法のカラダ」


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