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早春の森の恵み

ベラルーシのご飯を食べに行きました。新しいお店を開拓したいと思う反面、私は気に入ったお店に通うタイプでもあります。ベラルーシ家庭料理の「ミンスクの台所」は六本木1丁目での私の食事処筆頭です。
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今回食べたのは、ニシンとビーツのサラダ「Cельдь под шубой / 毛皮のコートを着たニシン」(←とても興味をひかれる名前だわね。写真左) と、キノコとチキンをクレープで包んだ料理(写真右)、
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そして、豚肉を柔らかく煮込んだサワークリームソースのお料理「Мачанка / マチャンカ」。深く考えずに料理を選んだら、クレープを使ったものが2品になりました。だけど、ベラルーシ料理においてはクレープは登場回数の多いものなのだと思います。日頃から食べ慣れているモノではないのに 優しい家庭料理の味だからなのか、カラダがふぅぅっと緩む感覚があります。

…と、料理に舌鼓を打っていたわけですが、実はこの日1番印象に残ったのは、写真には残っていない「飲み物」でした。(写真のないものを主題に選んで、ごめんなさいね) 入店した時にはすでにほろ酔いだったのでお酒はやめにして、代わりに頼んだのが「Бярозавік / Birch Sap / 白樺樹液(ジュース)」

限りなく無色透明に近い、うっすら黄味がかったさらりとした液体。白樺の幹に傷をつけ、滲み出てくる樹液を集めたもの。1年中採取できるものではなく、冬が終わり春の声が聞こえ始めた頃、白樺が眠りから覚め 活性化する限られた期間のみ。だから、白樺の元気の素をお裾わけしてもらっているというべきかな。

味はほんのりと甘く、でも決して甘ったるいことは無く、マスカットジュースやメープルシロップを水で薄めたようなマイルドな後味があります。もう少し風味が少なかったら物足りないと感じるかもしれないけれど、これが絶妙なバランスで、飽きることなくクイクイっと飲める。まさに丁度いいのど越し。

お店の方の話によれば、ベラルーシでは水よりも好まれる飲料で、スポーツ飲料並みにカラダに吸収されやすいのだとか。白樺の樹液ですから栄養価も高く、複数のミネラル、そしてアミノ酸を含むそう。白樺の多く分布する北国ではベラルーシに限らず、日常的な飲料の他に、薬や調味料としての役割を担っていました。

どうです? 飲みたくなりました?
私はもうすでに白樺樹液ジュースが恋しいです。


ミンスクの台所
 東京都港区麻布台1-4-2
 日曜休み


実は我が家の冷蔵庫にはWeledaの「Birkenblätter-Elixier / 白樺エリキシール」という白樺濃縮エキスが眠っています。「眠っている」というのは、ケチケチ飲んでいるが故 その存在を忘れてしまうこともあるから。(笑) 飲んでいる間はいつもよりほんの少しだけ健康で美人になったような…そんな気分になれます。

そうだ、今日からまた飲み続けてみよう!
by hanatomo31 | 2012-03-13 10:21 | その他地域Others

座右の銘は「空腹は最高の調味料」 欲しいのは「食べても食べても太らない、魔法のカラダ」


by ハナトモ