ドバイに行ったなら観てみたいと思ったところはいくつかあるけれど、
「سوق الذهب / Gold Souk / ゴールドスーク」もその1つ。近代的な高層ビルが立ち並ぶエリアではなく、
「ديرة / Deira / デイラ」の旧市街とも呼ばれる路地の入り組んだエリアにあります。
木造の屋根の付いたアーケードの中、そしてその周辺がゴールドスークなんだけれど…あらら、想像していたよりも閑散として、小ざっぱりとした雰囲気ではありませぬか? 金の宝飾品が悪趣味なくらいにジャラジャラとぶら下がって、ギンギン、ギラギラしていると思っていたのに?!
決して多くはないけれど、期待通りのプレゼンテーションのお店もちゃんとあるんです。皆さんも、想像していたのはこういうのでしょ??
こんな感じ。
太い金のベルト。ここがアラブだということを差し引いても、いったい誰がどんな目的でこんなベルトをするというのでしょうか? 王様はこういうお店までは買いに来ないでしょう??
この金のネックレスは中では私の好みに近いかもしれません。尤も、これだって身につける機会はまず思いつきませんが。どんなドレスを着ても、このネックレスの邪魔にしかならないような気がします。…つまりは、ハダカに金をまとうのが1番良かったりして?! まさかね。
端から買うつもりはないので値段さえチェックしませんでしたが、ここで金を買うのが特に安いということでもないようです。そもそも金には世界共通の相場と言うものがありますから、好みのデザインがあるなら話は別ですが、どうしてもここで買う必要はないのかも。
ドバイのゴールドスークは1940年代にドバイ政府が自由貿易の促進のために、ここへインドやイランからの金の商人を誘致して発展させました。実際、お店のオーナーさんたちは見たところインド系の人がほとんどですし、デイラ地区に住んでいる人達もインド系だらけ。さらにいうと、このゴールドスークで金を買い上げる1番のお得意様は、インド人なんだそうです。
観光客が順繰りに記念撮影をしてやたらに賑わっている宝飾品店を見つけました。直立不動で、笑顔をつくるわけでもなく、代わる代わる写真を撮る。(笑) なにが目的なの?? と気になって私もチェックしてみました。
どうもお目当てはコレみたいよ。
「Star of Taiba / タイバの星」と名付けられた、
世界で最も重い指輪であると、ギネスブックに認定された指輪だそうな。
(貴石<ダイアモンドにあらず>の重さは5.17kg、58.686Kgの21位金の指輪にセットされている、と。)
…ですが、この大きさにしてもまだ「指輪」を名乗るんでしょうか。ねぇ。