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チェコの潜るひと

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私は海に潜ったり、泳いだり…全然しないのですけれども、この方はダイビングが職業。「潜るひと」です。
体からが何本もひもが出ていることにお気づきでしょうか。潜るひとは「Marionety / マリオネット」
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引いて全体像を見てみるとこんな感じ。全部で9か所にひもが結び付けられていて、木製の操作盤につながっています。むくの木材でできているのでずっしり重く、素人がひょいっといじってみても思うように操ることはできませんが、熟練した人形使いなら上手に彼にバタ足をさせたり、クロールなんかもラクラク出来てしまうと思います。手足が細長くて、ひょろっとした体型なのもマリオネットらしい。

作者はチェコのマリオネット作家の「Daniel Truhlář」。プラハの中心部にあるマリオネット工房&店舗「Marionety Truhlář」で出会いました。マリオネットは元々はフランス生まれの操り人形ですが、東欧のパリと呼ばれるチェコのプラハでは今でも人形劇や、マリオネット作りが盛ん。
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人形劇の演目は色々ありますが、「ドン・ジョヴァンニ」だとかオペラの演目が好んで選ばれるようで、もっともよく目にするタイプのマリオネットは、顔つきもちょっと濃い目で強面であることが多いのです。「お店で観賞するにはいいけれど、自分の家にいたらちょっと怖いかな…」というのが率直な感想。

しかし出会いというのはあるもので、私はこのつぶらな瞳のダイバーさんに運命的に出会ってしまったのでした。
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ゴーグルも、酸素の吸引口も全て木製。ちゃんとプラスティック・フィルムがレンズ部分にはめられあって…そういう細かい仕様にもグイグイ惹かれます。
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酸素ボンベを繋ぐケーブルの部分は編みひも。
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あえて残したノミの跡がいい質感を生み出していると思いませんか? つるつるにヤスリをかけない方が、手作りのぬくもりが感じられますよね。…と、人形の作りの良さに加えて、「ダイバー」というモダンなモチーフで、しかも一般的な縦型の人形ではなく、水平に姿勢を保っているマリオネット…という意外性に完全に心を奪われてしまいました。

出来ればこの人形には「水」を感じるところ(例えばトイレ、お風呂場…とか) に飾りたいのですが、トイレには天井に穴を開けない限りひっかける所がないし、湿気にあふれた日本のお風呂場は論外!! 結局、行き場所がなくて困っているのでした。現在は壁にぴったり張り付きながら、落ち着き先を探し中です。

チェコには海がないんだよねぇ…。


Marionety Truhlář
 U luzickeho sem. 5.
 Mala Strana
 Prague 1
 www.marionety.com
by hanatomo31 | 2010-01-21 14:52 | チェコCzech

座右の銘は「空腹は最高の調味料」 欲しいのは「食べても食べても太らない、魔法のカラダ」


by ハナトモ