ホビット村
2010年 01月 15日
1月15日から公開の映画、「Where The Wild Things Are / かいじゅうたちのいるところ」が今、とっても観たい。 (写真は公式サイトよりダウンロードできます。)
近頃ではCGを使った映像の多い中、この作品ではかいじゅうたちはCGではなく着ぐるみを着た俳優さんたちが演じているとか。進歩したとはいえ、イマイチCG映像が好きではない私はこの試みを評価しています。
映画の原作となった本は読んだことがないのだけど、本の作者である「Maurice Sendak / モーリス・センダック」の絵本は子供のころに読んだことがありますが、絵のタッチが素晴らしく素敵で、今でも印象に残っているものの1つです。映画でもその世界観がうまく表現されているそうなので、楽しみ楽しみ。
で、話はちょっと変わって…ファンタジーの世界の映画っていうと他に「the Lord of the Rings / ロード・オブ・ザ・リング」なんてのがあったなぁ、と思い出しました。当時、携帯の着信音に映画のテーマミュージックを使っている先輩もいました。
全般的に画面が暗く、重々しかったりして観ているのが疲れる…とか、原作を読んでいなかったということもあり、大好きな作品とまではなりませんでしたが、主人公のフロド他、ホビット達が暮らすホビットの村のシーンなどは目を輝かせながら見入っていました。戦いとかは興味ないけれど、昔の田舎風の暮らしなどはみていて飽きません。
前置きが長くなってしまったけれど、豪にいた頃旅した、ニュージーランドのLord of the Rings(以下、LotR) のロケ地のお話を。あの映画では沢山、荒々しい自然や緑豊かな丘陵などが登場しますが、ロケ地としてニュージーランドが多く使われているのだそうです。そのうちの1つ、北島にあるMatamataというところにある「Hobbiton / ホビット村」を訪れました。 Matamataの町の中心部には誇らしげに「Hobbitonへようこそ」とあり、これで町おこしをしている様子がうかがわれます。他にはなんにもなさそうな、農業と牧畜の町(もしや村?)。実際のロケ地はここからまた10km以上離れた田舎の丘陵地にあります。 それらしい雰囲気になってきました。歩いたらアップダウンがかなりキツそうだけれど、見た目には麗しい青々と芝が育つ丘。見渡す限り、草原と、まばらに生えている木と、小さな湖(もしくは池) と、羊しかいません。人間によって作られた人工のモノ(例えば、電柱や住居、工場、畑など) というものが全然ないのです。
LotRのロケーション探しをしていた監督は、この地がこれだけ手つかずのド田舎であることにいたく感動して、ここをロケ地に選んだといいます。(一説によると、マイクロソフトのいくつかバージョンの古いOSのデスクトップの背景に使われた草原の写真もこのエリアで撮影されたものであるとか。) そして1998年、この地で羊の放牧のを行っていた、土地のオーナー一家のところにロケ地として貸出してほしいとの打診がありました。田舎のファミリーにとってはハリウッド映画の監督が突然自分たちを訪問するなんて、寝耳に水。それに、かなり壮大なスケールの映画のプロジェクトだという。ものすごい驚きに打ちのめされながらも、しっかりと土地の貸し出しを承諾します。
「その契約でかなり大金を稼いだ」とはっきり言っていたおじいちゃん。(笑) 一体いくら稼いだのかは明言しませんでしたが、その後ファミリーのビジネスの方向性を変えることにはなったようです。映画の撮影で土地を貸出したのは、準備期間と撮影期間(3か月) を入れて約1年間。それからもう既に10年近くたっていますが、今でも一家はこのロケ地を当時のまま保持し、観光客に見学ツアーを開催しています。
さ、ホビットの家に入りましょう♪ ご存じ、ホビット族は体の小さい種族でしたから、建物の入り口で大人はががまなくては入れません。 入口を部屋の中から見たところ。大人がしゃがんで座ると、ちょうど頭の位置が入口の天辺にきます。 丘のラインに沿って小さなホビット住居が並ぶ様子はとっても可愛い。これがまさに私の見たかった景色。「ファンタジー映画の世界がそのままに残っているって、すごいわ!!」とひとしきり感動。 入口の左右に窓があって、「笑っている人の顔」にも見えますね。こういうのはどこの国の観光客にも人気で、写真を撮っていると多くの人も同じように撮影が始まります。
でもね、ちょっとがっかりしちゃう部分も。 お客さんに見てもらうところ以外は、実はこんな風にボロボロになっているところもあります。というのも、このセットは元々映画の撮影期間である3ヶ月間持ちこたえることを念頭に置いて作られたものにすぎなく、こうやって10年後も残っているはずではなかったのです。だから、建材は実はベニヤ板に発泡スチロール…と粗末なものだったりします。見学に耐えられる強度と美しさを維持するにはそれなりの費用がかかるのです。 基本的に、ホビット住居を見る以外になーんにもやることはありませんが、ニュージーランドの大自然を堪能できるなかなか面白いところです。
Hobbiton Movie Set Tours
Rings Scenic Tours Ltd.
101 Arawa Street, PO Box 366
Matamata, New Zealand
www.hobbitontours.com
近頃ではCGを使った映像の多い中、この作品ではかいじゅうたちはCGではなく着ぐるみを着た俳優さんたちが演じているとか。進歩したとはいえ、イマイチCG映像が好きではない私はこの試みを評価しています。
映画の原作となった本は読んだことがないのだけど、本の作者である「Maurice Sendak / モーリス・センダック」の絵本は子供のころに読んだことがありますが、絵のタッチが素晴らしく素敵で、今でも印象に残っているものの1つです。映画でもその世界観がうまく表現されているそうなので、楽しみ楽しみ。
で、話はちょっと変わって…ファンタジーの世界の映画っていうと他に「the Lord of the Rings / ロード・オブ・ザ・リング」なんてのがあったなぁ、と思い出しました。当時、携帯の着信音に映画のテーマミュージックを使っている先輩もいました。
全般的に画面が暗く、重々しかったりして観ているのが疲れる…とか、原作を読んでいなかったということもあり、大好きな作品とまではなりませんでしたが、主人公のフロド他、ホビット達が暮らすホビットの村のシーンなどは目を輝かせながら見入っていました。戦いとかは興味ないけれど、昔の田舎風の暮らしなどはみていて飽きません。
前置きが長くなってしまったけれど、豪にいた頃旅した、ニュージーランドのLord of the Rings(以下、LotR) のロケ地のお話を。あの映画では沢山、荒々しい自然や緑豊かな丘陵などが登場しますが、ロケ地としてニュージーランドが多く使われているのだそうです。そのうちの1つ、北島にあるMatamataというところにある「Hobbiton / ホビット村」を訪れました。
LotRのロケーション探しをしていた監督は、この地がこれだけ手つかずのド田舎であることにいたく感動して、ここをロケ地に選んだといいます。(一説によると、マイクロソフトのいくつかバージョンの古いOSのデスクトップの背景に使われた草原の写真もこのエリアで撮影されたものであるとか。)
さ、ホビットの家に入りましょう♪
でもね、ちょっとがっかりしちゃう部分も。
Hobbiton Movie Set Tours
Rings Scenic Tours Ltd.
101 Arawa Street, PO Box 366
Matamata, New Zealand
www.hobbitontours.com
by hanatomo31
| 2010-01-15 00:43
| ニュージーランドNZealand